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2021/10/06 第4回 統合プレミアムセミナー

日時 2021年10月6日(水)  15:00~17:00 オンライン
講師 佐山 敬洋 先生(京都大学防災研究所)
演題 気候変動適応策としての流域治水

講演要旨
甚大な豪雨災害が発生するたびに「これは温暖化の影響ですか?」と問われてきました。少し前であれば、「特定の豪雨事例で影響を定量化することはできません」というのが模範回答でしたが、最近のイベントアトリビューションや擬似温暖化実験を通して、「既に温暖化の影響が現れています」という回答に変わってきました。また、d4PDFに代表される確率情報を有する予測が適応研究のコミュニティでも広く活用され、豪雨災害の更なる激甚化が予測されるようになり、「このままの治水ではいけない」という認識が共有されてきました。科学的な情報を基に、この認識が浸透してきたことは、適応研究の大切な成果と考えます。まさに百年の計として脈々と進められてきた治水は、いま「流域治水」を共通ワードとして、ダイナミックに変革が進んでいます。ただし、気候変動の予測情報と影響評価モデルがともに高度化、高分解能化する中で、水災害リスクをいかに科学的に定量化しつつ、これまでの治水計画とも一定の整合性を保ったうえで、流域治水の計画に役立てていくかは、この分野の研究・実務の最前線課題です。本講演では、こうした豪雨災害の適応策について話題提供します。